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映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」感想・ネタバレ。3DCGで実写並の映像と世界観を再現!

      2016/11/06

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「GAMBA ガンバと仲間たち」、「フルスロットル」など今まで数々の映画とコラボレーションを行ってきたガンバ大阪が今度は3DCG映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」とコラボレーションしました。
ガンバ大阪とガンツオー(サカ?)ということなのかな?笑

ガンツは元々漫画を読んでいたし、実写版映画も観ていたので、今回CG映画になるということで楽しみにして観に行ってきました。

 

GANTZ(ガンツ)とは?

『GANTZ』(ガンツ)は、奥浩哉による日本の漫画作品。漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)において2000年7月13日発売の31号から連載を開始し、2006年から隔週で連載、2013年6月20日発売の29号で完結した。累計発行部数は2000万部以上。

「日本人に馴染むSF」を目指した、現実と非現実が交錯する世界観、不条理とも言える死と隣り合わせの緊張感、個性溢れる登場人物などが人気を集めている。作者は「正義とは何なのか?」「正義はあるのか?」というストーリーの図式は『GANTZ』のテーマでもあるという。

出典:GANTZ – Wikipedia

原作、実写版映画の他にアニメ化もされていたようです。

 

GANTZ:O(ガンツ:オー)のあらすじ

原作の「大阪編」にあたるエピソード(単行本21巻~25巻)を映像化したもので、始まってすぐに本来の主人公である玄野 計(くろの けい)は敵のオニ星人との戦いで死んでしまい、そこから今回のGANTZ:O(ガンツ:オー)で主役扱いとなる加藤 勝(かとう まさる)を中心に話が展開していきます。

駅のホームで通り魔に襲われている人を助けようとして、殺されてしまった加藤はマンションの一室で目を覚ます。
周りには黒スーツを着たレイカ、おっちゃん、西、そして謎の黒い球体ガンツ。

全く状況が飲み込めないまま、加藤達は次なる戦闘の地、大阪へと転送されてしまう。
妖怪達と戦闘しながらレイカやおっちゃんからガンツについて教えられた加藤は、100点を取って弟の元へ帰ることを心に誓うが果たして…

といった感じ。

主な登場人物

東京メンバー

  • 加藤(小野 大輔)
  • 西くん(郭 智博)
  • レイカ(早見 沙織)
  • 鈴木のおっちゃん(池田 秀一)

大阪メンバー

  • 山咲 杏(M・A・O)
  • 室谷 信雄(レイザーラモンRG)
  • 島木(レイザーラモンHG)
  • 岡 八郎(ケンドーコバヤシ)

原作と比べて、登場人物は厳選されています。
初見の方でも楽しめる作品にする為、約90分という制限の為、工夫してきたという印象です。
RG、HG、ケンコバと芸人のアフレコは上手かったですよ。ここも注目です。

 

ネタバレ

場面は黒煙の上る東京都渋谷で戦闘シーン。
鈴木は瀕死、レイカはスーツの効力切れで戦えずという中、玄野が捨て身の攻撃で自分の命を犠牲にしてオニ星人を撃破。
ただその代償は余りにも大きかった。

シーンは変わって学生服姿の加藤が登場。
どうやらバイトの帰り道のようで、その手にはケーキの入った箱が。
駅のホームで弟の歩から電話で「今日は何の日かわかってる?」と聞かれて、箱を見ながら加藤は「さあ、なんだっけな?」ととぼける。
怒った歩は電話を切ってしまうが、その後、加藤は通り魔に襲われた人をかばって死んでしまう。

加藤が目を覚ますとそこはとあるマンションの一室。
周りには黒スーツを着たレイカ、鈴木、西とヤクザの男。
レイカと鈴木が加藤の分のスーツを渡し着るように促すが、自分は刺されて死んだと思っていた加藤はこの状況が飲み込めず混乱していて、もたもた。

そうしているうちにガンツから恒例のラジオ体操の曲が流れる。
黒い球体の表面に次の敵の名前が表示される。
ターゲットは「ぬらりひょん」

ここでヤクザの男が絡みだした結果、西にXガンで頭を撃たれてあっさりと死亡。
ガンツの転送が始まり、鈴木はいまだにスーツを着ないでもたもたしている加藤に早くスーツを着るように丁寧に、だけども焦りながら伝える。

スーツを着て無事に転送を終えた加藤たちがやってきたのはいつもの東京ではなくなんと大阪だった。
そこで大阪のメンバーと対面した加藤たちは妖怪たちを次々と殺していく光景を目にし、彼らの強さを目の当たりにする。
「気持ちえーっ」「そいつ俺にくれや」と彼らはこのガンツの世界から抜け出すためではなく、ただ、殺すことを楽しんでいるようだった。

街の人を助けていたところで、加藤は大阪メンバーの杏と出会い行動を共にするようになる。
加藤は自分の親は事故で死んでしまい、今は弟と二人で暮らしていること、生活費は加藤がバイトして稼いでいることを話す。
それを聞いた杏は、自分も息子と二人暮らしだと打ち明け、お互い大切な人を残して死ねないという想いを再確認する。

その頃、川でビルほどの高さがある巨大な牛鬼が現れる。
自衛隊が応戦するも全く歯が立たず返り討ちにあっていたそこに、牛鬼と同じくらい巨大なメカが登場。
その光景はさながらパシフィックリム!

巨大な二体の対戦を見ていた加藤、杏と合流したレイカと鈴木たちはいつの間にか自衛隊に囲まれていた。
今にも発砲しようとする自衛隊に「待てっ!撃つなっ!」と加藤が言う。
しばらく問答が続いていると突然、空から天狗が急襲してきた。

次々と殺されていく自衛隊。
加藤もYガンを撃ちますが天狗には効かず。
そこへ大阪メンバーの室谷と島木が現れ、室谷がZガンで攻撃を始める。
天狗から大量の血がこぼれ一瞬にして血だまりができるが、それでも天狗は倒せず。

室谷はZガンを連射するもなかなか天狗は倒れない。
それどころか天狗は室谷の体を掴み振り回し、地面に何度も何度も叩きつける。
瀕死の室谷は島木に助けを求めるが、まさか島木が本当に危ない状況だとは思っていない室谷はちゃかしながらその様子を見ているだけ。
結局島木と天狗は相打ちとなった。

次に加藤たちの前に現れたのはラスボスのぬらりひょん。
島木がもっていた刀で切りかかるも、ぬらりひょんは分裂したり、合体したり、変形したり…無敵か。
大量の女体に変形したぬらりひょんに島木も殺されてしまう。

大量の女体から一体の巨女になったぬらりひょん(第二形態)に加藤、杏、レイカが攻撃を仕掛けるも大きいわりに俊敏な巨女はそれをかわしてしまう。
さらに攻撃を続け、頭を打ちぬいたり、体を切り裂いたりするも致命傷は与えられていない様子。

そこに西が表れてぬらりひょんを倒した…と思ったのも束の間、ぬらりひょんはまたも変形する(第三形態)。
さらに力をつけたぬらりひょんの攻撃によって西は片腕を失ってしまい戦闘不能に。

同じころ、巨大牛鬼と戦闘中の巨大ロボが倒されてしまう。
巨大な牛鬼、手のつけようのないほどの強さのぬらりひょんと一瞬絶望感が漂うが、しかし大阪メンバーの岡は生きていて牛鬼を倒すことに成功する。
大阪メンバー最強の岡の次の標的はこれまた最強のぬらりひょん。

激しい戦いの末、ぬらりひょんを倒し、加藤たちがこれで元の世界に帰れる喜んだその時、岡だけはまだ戦いは終わっていないことをわかっていた。
またもや変形したぬらりひょん(第四形態)はもちろんまた強くなっている。

岡とぬらりひょんの激しい戦いが続く。
変形を繰り返し強くなるぬらりひょうと岡との実力差は、徐々に縮まっており、ついには岡のつけていたマスクは弾き飛ばされる。
着ていた強化スーツをダミーにしてぬらりひょんの体を切り裂いた岡だったが、最後のとどめを刺さずにその場を去ってしまう。

岡の代わりにとどめを刺そうと加藤がぬらりひょうに近づいたその時、ぬらりひょんが反撃。
加藤をかばった鈴木が瀕死の重傷を負ってしまう。

第五形態としてまたまたまたまたぬらりひょん復活。
加藤に後で相手をしてやるから、ここで待っていろと言い残し、立ち去った岡を追って行ってしまいます。

あとは岡に託して逃げようという杏とレイカに対し、加藤は自分がおとりになるので、遠くから攻撃するように二人に伝える。
その場を離れる杏とレイカだったがしばらくして杏が加藤のもとへ戻ってくる。

杏から好きだと告白され、絶対に生きて帰って加藤、歩、杏、杏の子供と4人で暮らすと約束した加藤の前に、岡の上半身を持ったぬらりひょんが帰ってくる。

杏とレイカの遠方からの不意打ちの狙撃により、ぬらりひょんにダメージを与えることに成功する。
狙撃攻撃は延々と続き、ぬらりひょんの体はどんどん削られていく。

しかしぬらりひょんも目から光線を四方八方に発して反撃する。
光線は加藤の足にも命中する。
足を失った加藤は、それでも離れた場所に落ちていたZガンを拾いに這って行く。
それに気づいたぬらりひょんが加藤に狙いを定めたその時、杏がXショットガンを連射しながら走ってきて、加藤の身代わりにとなって死んでしまう。

駆けつけた西と共闘して、ついに加藤はぬらりひょんを完全に打ち取ることに成功する。

マンションに転送された加藤たち東京メンバー。
採点の結果100点を獲得した加藤に対し、レイカや鈴木はこれで元の世界に帰れるねと祝福するが…

シーンは変わって大阪のマンション。
そこで一人目を覚ました杏はガンツの球体に映った「かとうちゃ(笑)100てん」の文字で全てを悟る。

戦闘が終わり、一時的に家に帰ることができると知った加藤は部屋を飛び出し、一目散に歩の待つ家に駆け出していく。
その後、マンションに残ったレイカと鈴木の会話から加藤が以前にもガンツメンバーとして玄野たちと共に戦闘に参加していたこと、100点を取って記憶を消され元の世界に帰っていたことが明かされる。

 

GANTZ:O(ガンツ:オー)の感想

まず、今までガンツを読んだことない、全くしらないという方も安心してください。
最初の戦闘でガンツの世界について、レイカやおっちゃんが説明してくれるので問題なしです。

映画が始まってすぐにビルや街並みの映像のきれいさに驚きました。
何も知らなければ、実写かと思うような美しさです。CG技術ってここまで来てたんですね。すごいっ!
ただ、さすがに人物は少し違和感を感じましたが。(ちなみにこういう違和感を「不気味の谷」現象と言うそう)

それでもそんな違和感もすぐに忘れさせるくらいの迫力ある戦闘シーンの連続で、あっという間の95分でした。
もちろんガンツと言えばのグロシーンも見ごたえ十分です。
頭飛んだり、体切られたりそれはもう…

正直もっと観ていたいなって思ったし、大阪編の他のエピソードもぜひ作ってほしいと思いました。

観た人の感想

他の人はどんな感想なのか気になったのでツイッターで調べてみました。
印象としては好評4・不評2・エロ4といった感じ笑
確かに胸は結構揺れてたし、黒スーツ姿はぴちぴちでエロいなーと感じました。

 

さいごに

3DCG映画というのは今まであまり馴染みがありませんでしたが、前述したように映像の美しさには本当に驚きました。
CGという特性上、ストーリー次第にもなるかと思いますが、今後はこういう作品がもっと増えてくるかもしれませんね。

なんでもかんでも実写化されてがっかりすることもありますが、CGであれば実写化では難しい漫画の世界観なんかもより忠実に再現できるということもあると思いました。

とりあえずGANTZ:O(ガンツ:オー)はおすすめです。

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